【開催報告】5月10日オープンダイアローグ体験会

2026年5月10日(日)、コモレビでは「オープンダイアローグ体験会」を開催しました。

オープンダイアローグは、困難に直面した本人と、その人を支える家族や友人、保健師・看護師・医師などが、1対1ではなく複数で集まり、「対話を続けていくことそのもの」を目的に場を重ねていく実践です。フィンランドで生まれたこの手法について、コモレビでもそのエッセンスを日々の訪問支援に活かせるよう学び続けています。

今回の体験会は、看護師や保健師をはじめとする支援職の方々に向けて企画したものです。対話を学ぶ機会はあっても、支援職自身が当事者としてオープンダイアローグを実践し、体験できる場はまだ多くありません。だからこそ、知識として理解するだけでなく、その場に身を置いて感じていただける機会をつくりたい——そうした思いから開催しました。当日は一人ひとりがじっくり参加できるよう、少人数での開催としています。

まずはコンセプトの共有、そして対話の体験へ

当日はまず、オープンダイアローグがどのような背景から生まれ、どのような考え方のもとで発展してきたのかを共有しました。そのうえで説明に時間を割きすぎず、参加者同士でグループをつくり、リフレクティングを実際に行いながら対話の場を体験していただく時間をたっぷり設けました。言葉を聴くこと、沈黙を待つこと、複数の応答が生まれることの意味を、知識としてではなく身体で感じていただく一日になりました。

参加者の声① 対話の中で、自分自身と向き合う

技法の理解にとどまらず、対話が自分自身の内面に届いていく感覚を語る声が多く寄せられました。

「リフレクティングを通して、自分の内面と向き合うことができた」

「安心安全の中で、支援者である自分自身の気持ちを開示し、聴いていただけたとき、思わぬ感情が表出できた。自分が何を求めているのかが明らかになり、光が射し込んだような希望を感じた」

支援する側に立つ人もまた、安心して語れる場の中で言葉が立ち上がっていく。その手応えを共有できたことは、わたしたちにとっても学びでした。

参加者の声② 安心して話せる「場」が対話を深める

「リフレクティングでのフィードバックが心地よかった」
「話をすること、リフレクティングを受けてからの話しやすさを学べた」

実際にワークを行えたことへの満足の声も多く、丁寧につくられた場があるからこそ対話が深まることを実感する時間になりました。

参加者の声③ 日々の実践への接続

「気負わなくても、2人でもオープンダイアローグができるということが発見でした」
「精神疾患を抱える方の悩み相談を受けるとき、オープンダイアローグを使って、その方の悩みが少しでも軽くなるようにしたい」
「ひとりでの対面でも、ひとり芝居のような形で対話ができることを学べた」

患者さん・利用者さんが主体となる大切さを軸に、皆さまがそれぞれの現場に引きつけながら学びを深めてくださったことがうかがえます。

最後に

相手の語りを急いでまとめず、その人の言葉が立ち上がるのを待つこと、対話が続いていくための場を丁寧につくること。オープンダイアローグが大切にするこの姿勢は、コモレビが日々の訪問支援で大切にしている、利用者さんの主体性や尊厳を大切にした対等な対話と重なります。

「参加できて、さらに勉強したくなりました」といった声もいただき、わたしたちもこの場を開いてよかったと感じています。コモレビではこれからもこうした学びの場を続けていきたいと考えています。対話を通じたケアに関心のある方は、ぜひ今後のイベントにご参加いただけますと幸いです。