勉強会_02「精神疾患と社会」を開催します
来年春に精神科訪問看護ステーションをオープン予定の株式会社ソシエテでは、精神疾患やその治療、それらを取り巻く社会状況などをテーマに、定期的に勉強会を開催しております。
シリーズ2回目となる今回は、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程の篠宮紗和子氏をお招きし、「精神疾患と社会」をテーマにお話をしていただきます。
こころの状態を悪くする原因は、「個人」にあるのでしょうか。それとも「社会」の側にあるのでしょうか。
一般的に、精神疾患は個人の脳や遺伝子の異変だと考えられています。しかしその一方で、精神疾患のあり方は時代や社会の影響を強く受けます。
社会環境によって心の調子を崩した人も居れば、昔であれば疾患とは扱われなかったような人が社会規範や診断基準の変化によって疾患だとみなされるようになる場合もあります。同じ心の状態でも、その人が抱える生活上の困難の違いによって、「疾患」と捉えるか否かは異なります。
精神疾患にかかわる私たちは、疾患が個人的でありつつも社会的であるという複雑さをどのように捉えればよいでしょうか?
こうした疑問について考えを深めてきたのが、社会学や障害学と呼ばれる学問です。当日は発達障害を中心にこの分野で研究されている篠宮氏による理論的な解説をもとに、精神疾患のより良い理解と支援のあり方を参加者のみなさまと一緒に考えていくことができれば幸いです。
日時
2020年12月8日(火)20時00分~21時15分
当日スケジュール
- 20時00分~20時15分:開催のご挨拶/講師紹介
- 20時15分~20時55分:講義「障害と医療化」
- 20時55分~21時30分:自由討議/交流会
※当日のスケジュール・内容は変更になる可能性がございます
スピーカー
篠宮紗和子 氏
一橋大学社会学部、東京大学大学院人文社会系研究科修士課程を卒業後、ローランド・ベルガー、株式会社リクルートを経て、同大学院博士課程に在籍中。日本における発達障害の社会問題化・医療化プロセスの社会学的研究を専門としている。
参加要件
- 精神科訪問看護や精神科に関心のある看護師、作業療法士、精神保健福祉士の方
(精神科経験の有無は問いません)
留意点
- 当日は、Zoomでの開催を予定しております。接続方法はお申込いただいた方に事前に直接ご連絡いたします
- 画面表示をONにした形(顔を出した形)での参加をお願いしております
申し込み方法
こちらのフォームよりお申し込みください。